2010年12月7日火曜日

インプロとの出会い  2005年3月

インプロ研修 報告 2005   当時の仙台センター指導者ネットワークへの投稿
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インプロ研修について 《第1回》  大熊の体験参加前コメント
投稿者:大熊正喜 投稿日時:2005-03-28 08:44:58

大熊がインプロという言葉に出会ったのは、高口光子さんの本「本気の人づくり術」からだ。 ほとんど読んでいないが、このコラム「インプロ研修ってご存知ですか」だけは興味深く読んだ。 (著者に3/14お会いしてここにまず興味を持ったとお伝えした。高口氏の看介護リーダー研修二日間コースの 報告は、実際に参加した当施設の妹尾君のレポートをパクっていずれご報告します。) さて、そこで例として挙げられている演習は次のようなものだ。

◆ 5人程度のグループになる。 一つの課題を与える   (例) おじいちゃんがいました。身体が不自由です。おばあちゃんがずっと介護していました。 ところがおじいちゃんは突然病気になってしまって入院しました。 おばあちゃんはずっと病院に通っています。ある日、先生が『退院しましょうね。』という話をしたけど、 おじいちゃんは『嫌だ』と言うし、おばあちゃんも『とせうしようかな』と思うし、 そこに息子夫婦がやって来ました。 さあその時のお医者さん役、看護師さんの役、おじいちゃんの役、おばあちゃんの役、長男の役、 それからもし人数がいれば孫の役をして、その場面を五分間即興で演じてごらん。
◆10分間でグループ討議。役割を決める。ストーリーを決める。せりふを決める。
◆スタート  ほとんどがアドリブで大爆笑ありの展開・・・ 効果: 与えられた課題をグループで咀嚼する中で、チームづくりとリーダーシップの訓練。 職員の資質や能力、即興性=アドリブの強さや、意外な側面=隠されていた個性が見える。(ジョハリの窓が開く)
大熊は思った。おいおい、これは、インシデント・プロセス法に時田先生のロールプレイ演習を くっつけたようなものじゃないか??? 。 以前、『其田・白井・舟越チームの《Bさんの朝》の演習を振り返る』(12期生フォーラム投稿ずみ)のなかで、 Bさんの朝をロールプレイでやってみたら・・・・と、大熊が提案した方法と同じかも・・・・。   返信につづく

その後、インターネット検索サイトで調べた。インプロ研修については、国内で、 ■インプロ・ジャパン ■インプロ・ネットワーク ■ケアとインプロ研究所 などの団体が活動している。その中で、インプロジャパンのホームページから資料を請求すると、 きちんとまとまったパンフレットと研修風景やEZTVで紹介された映像をダビングしたビデオテープを送っ てきた。タダです。皆さんも興味のある方はどうぞ。 つぎに、インプロネットワークが香川県でワークショップを開催しているという情報に突き当たった。 さっそく予約した。これを書いている今日3/26(土)の午後、瀬戸大橋をわたって1時間半かけて行ってきます。


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インプロ研修に行ってきました。《第2回》 05/3/26  
大熊の高松インプロ体験記
投稿者:大熊正喜 投稿日時:2005-04-19 07:34:55

2時間のプログラムで、なんと、参加者2名、僕たちだけでした。 参加者:主催者側=雄一(インプロネットワークの30代、社長)・ミキ(20代・劇団の方?)  2000円払って参加した、熊さん(大熊)・マリリン(金田・ライフタウンまび理学療法士) インプロネットワークの中野雄一社長が香川の出身ということで、東京以外に香川でも、 出張ワークショップを開いているとのこと。まだまだ田舎ではマイナーですね。

【プログラムの流れ】思い出すかぎり・・・
●自己紹介
●セッション中のそれぞれの呼称を決める。熊さん、マリリン・ミキ・雄一・・・
●ストレッチ=準備運動   身体の柔らかさと心のやわらかさには相関がある!というのは、 大熊の仮説。心の柔軟性が乏しく、ストレスを溜め込みやすい方は、自律神経系を介して、 全身の筋肉の凝りや身体の冷えを招き、身体も硬くなる・・・という仮説です。
●ボール投げ  見えないボールをパスしていく。パントマイムのような動き。心理劇ですね。
●「何か」を投げる、送る。手で見えないものの形を作る。『気』を送るとか『かめかはめ波』 を送るとか・・・・
●拍手を送る   一方への回転から、方向をだんだんランダムに、名前を読んで
●動作(ポーズ)の伝言ゲーム  自分らしい味付けをして・・・
●見えない縄で縄跳びをする。ふたりで回している中に入る。ひとりで飛んでいる中へ入る。   ★ これは高齢には疲れた!
●見えない綱で綱引きをする。  目線や表情で合図しあって勝ち負けを決める。
●グループでの身体表現。言われた物を身体で表現する まず、ふたり一組   
(例)  箸と箸置き・スプーンとナイフ・ つぎに、三人一組になって・・・。「お題」を言われて、打ち合わせなしで、互いの動きを察知して 即座に一つのものを表現する。   
(例) 讃岐うどん・岡山県と香川県・
●三人一組で、「お題」=ある状況を言われて、即興で写真を撮るポーズを決める。
(例)  卒業式・小学校の入学式・ピクニック・赤ん坊が初めて立った・誕生・・・
------------------------- 1時間経過で10分休憩  -----------------------------

●クレヨンで絵を描く。車座に座って回しながら、それぞれが自分の好きな色のクレヨンを一本だけ持って、 まず、二つの点を書いたあと、「これは目です。」と言われて、続きの絵を一筆ずつ書いていく。一筆書いて は横の人に回す。最後に回しながら、一文字ずつ絵のタイトルを入れる。



●クレヨンで絵を描く  一対一で、それぞれがイメージした「顔」を交互に一筆ずつ。タイトルも交互に 一文字ずつ入れる
●ものづくりのアイデアを出す  架空のものを手の格好で表現しながら、言葉で特徴をプラスしながら 次の人に送っていく。   
(例) お椀です→すべすべしていますね→大きいですね→土色をしていますね→お水が一リットルは   入りますね→犬の水さしにいいですね→牛乳が入っていますね→ドッグフードも入っていますね→   歯の悪い犬だから、ドッグフードをカリカリ食べれないので牛乳でふやけさせる・・・・   
(別の例)  大きな思い金属の塊→ → → → → →蓋の付いた文鎮。中に筆が入っている。   ・・・・ ??
●親子の会話   最初は、子供の要求にすべてNO=「だめです。」と答えていく。 つぎに、すべてYES=「いいよ。そうしよう。・・・・」とすべて肯定。 さいごに、子供のこうしたいという要求に、
●解決社長というゲーム  ひとりが社長役でいすに座る。社員になる側が、どんな会社の社長か 「お題」を決める。マイナス情報を受け取って、「逆転の発想」を即興で・・・    例:ディズニーランドの社長   社員「社長、今日は停電で、機械が動きません。」    社長「それは好都合だ。・・・・・・」と続ける。
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■感想■ 楽しかった。しかし、これを研修に取り入れたとして、限られた時間で一定の研修効果を得ようと思えば、 現場的な工夫が必要。大熊としては、『Bさんの朝』インプロ・バージョンを演習で行うにあたっての、 グループでのウォーミングアップには使える技法だと思った。心も身体もストレッチしてやわらかくすると いう目的で、このようなゲームを最初に取り入れることは効果的だと思う。
その後、実際に、05/4/12 (火)の、大熊が企画担当している職場有志の二時間コースの勉強会で、  ア行トーク・サイレント・トークを前半で行った後に、『Bさんの朝』インプロ・バージョンを行った。 インプロ=即興劇をグループで演じる前には、身体全体を使ったグループでのコミュニケーション・トレー ニングのほうが適切だと思う。次回、試してみたい。 なお、この演習『Bさんの朝』インプロ・バージョンについての報告は次回に。

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